正直なところ、「画家になりたい」というような
勇気とハングリー精神はもっていません。

それに、教師の仕事が好きなんです。
ずっと就きたかった職業ですからね。
でも、全然、教師らしくないかもしれない。
生徒にも
「滑舌(かつぜつ)悪すぎ」
と言われたりするし(笑)。
それでも、友達関係の悩みごとを
相談されたりすることもあって、
自分も、ちょっとは役に立ててるかも、と
そういうときは嬉しくなります。
話を聞くことくらいしかできませんけど。
僕は今回のグループ8のように、
描くチャンスを与えられないと
たぶん自分から積極的には描けない気がするんです。
だから、声をかけてくださった先輩方には
とても感謝しています。人に恵まれているなあ、と思う。
グループ8には、ちょっと前に完成させた100号と、
もう1枚を連作として出品できたらいいなあ、と思っています。
これからは、
「毎年出品していたら、気付いたら画家になってるぞお」
という西山先生の教えに習って、
制作をし続けたいです。
また、できることなら、もっともっとうまくなりたい。
描きたいものを、ちゃんと描けるようになりたい。
それだけです。
(完)
※写真は、久々に同期の藤原(智也)と母校を訪れた山根章裕。
「ご自由におとりください」状態だった西山先生の粘土作品を物色中。
構成/中原順子